"6枚の便箋"


























久し振りに手紙を書く気がするな。
そっちはどうだ?

色々心配してもらったのに礼も電話もしないで、すまないと思っている。
なかなか今まで通りにもなれず、思えば寂しく思ったり、情けなくなる日々だけれど、
確実に日々は過ぎ去って、俺は生きている。
どうしてあいつがいなくて、俺はここにいるのか。
それが俺の永遠のテーマのようだ。
自分をどう持っていけばいいのか、解らないでいるのが今の状態だ。
仕事のことは今までと変わらなく続いていて、日々が過ぎてそれに紛れてあいつのこ
とがふと自分の意識の中にない時間もあって、
それにふと気がついてまたどうしようもなくなって、の繰り返しだ。

しっかりしないと、とか今まで通りにしなければ、とか
誰にも言えない部分を背負っての毎日。
今までの半年……まだまだこれからも続いて行くことだと解ってはいるんだが、
疲れた。
指揮官の部分と、SeeDの部分と、仕事のこと家の中のこと、対各国との関わりとか、
今まで本当に無意識に半分あいつに預けてそれで大丈夫だと安心していたってそん






なことに気づかされた。
俺の気負いもあるんだと思うが、
あれもこれも、と思っている自分に疲れたな、と今つくづく思う。
仕事は、キスティスがほぼあいつと同じだけ処理をしてくれている。
だから表面上は、とても順調だ。
でもその流れを作っていく俺の気持ちが俺の中で大変なのだろうと思う。

悪い、訳の解らないことを書いてるな。


今、病院にいる。
2日ほど前から肩が急に痛くなり出して、
我慢していればそれでいいような気もするんだが、
今日思い切って看てもらうことにした。
春から震えが出たり、
あいつがいてバランスの取れてたことがあいつがいなくなったことで片方に寄ってし
まうものだから、故障まではいかないが、気づかないうちにどこかしら少しずつ不都
合なことが出てきていた。
こんな時は必要以上に情けなくなって、






落ち込むもんなんだな。
でも、俺は元来結構適当な人間だから
少し時間が経つと、もう忘れている。
そんな毎日だ。
病院の待合いにしか手紙が書けないんだから
時間の使い方が下手だよな。
こう言うところはいつまで経っても改善されないようだ。
最近は部屋に帰るとすっかり何でも大儀になって料理を作るのも洗濯をするのも辛
いものがある。
訓練以外はすっかり運動もしなくなった。
人間としてダメな生活に足を踏み入れている。


こっちはみんな、元気だ。
ゼルは来春の軍の入隊試験や卒業手続きとかで忙しくしてる。
セルフィはトラビアに戻って教員になるために勉強づけだ。
よく頑張るもんだと思って見てる。
どうにも成績が振るわないらしく、本人も不安の中で頑張っている。







アーヴァインはあれからすぐガルバディアに帰ったけど、
セルフィの所にしょっちゅう電話を掛けてくるらしい。

大変な所は大変そうだが、
みんな楽しそうにしている。


キスティスの近況はそっちの方が詳しいと思うが、
本当によく仕事をしてくれて、あいつと仕事してるくらい助かってる。
ティンバーで働いてるらしい彼氏とはこっちが忙しすぎるからか、週末に向こうから
会いに来ているのを見掛ける。
先のことは解らないが、キスティスには幸せをつかんでほしいと思っている。

そっちは変わらないか?
元気が何よりだよな。









こっちもその通りで何も変わったことはなかったんだが、
いつまでもそのままかと思っていたが、
思いもしない形になってしまったものだと思う。


それで、遅くなったがティンバーの独立おめでとう。
そっちとは何も連絡を取っていなかったからどうしているのか解らなかったが
大変だったんだろうな。
表だった協力が出来なくて俺もみんなも残念に思っている。


そう言えば、今月中に文化祭をやることにした。
例外なく今年も実行委員が不作でセルフィも忙しいしで、
今年はあまり賑やかにはなりそうにないな。
あいつがいたら何て言ったかな、とかよくみんなと話をする。
そのたびに心の中で帰ってくればいいのに、とかどこかから来てくれないか、とか
思ってしまうのがもう癖になっているようだ。







そんなことを思ってもどうしようもないんだけどな。
やっぱり考えてしまう。


今日は何かあったのか、病院がやけに混んでる。
今12時になったが、待っている患者がまだ沢山いる。



随分寒くなったな。
俺はとりあえず元気でいる。

いつも心配をかけて、すまない。

























































2003.11.18

とりあえず言いたいこと。
…こんなスコールは嫌だ!(笑)

書いてみましたが、やっぱりウチのスコールにはあいませんでしたね…
何かもう、お互いいなくなっても普通に生きてける感じの人たちなので…
まあ、こんなスコールもどこかにいるよ、ということで。

手紙風味にするためにHTMLを組む段階が一番大変でした、
書き足したり…

色々間違いに気づいてもつっこまないで下さい(汗)
↑いつも適当だからそう言うことになるんですよ…





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